世界初の即席麺としてチキンラーメンを開発し、「お湯を注ぐだけで食べられる」という新しい価値を創造したことに始まり、その後も世界初のカップ麺「カップヌードル」、最新のフードテクノロジーを駆使し最適化栄養食に認証された「完全メシ」など、革新的な商品を世に送り出し続ける日清食品ホールディングス株式会社。他社の追随を許さない技術革新力と商品開発力、およびマーケティング力を通じて、新しい価値・食文化を世の中にもたらし、食のリーディングカンパニーとして今もなお成長し続けている。
中長期成長戦略の達成に向け、ビジネスモデル変革と生産性向上を両軸とする「NISSIN Business Transformation」を推進するにあたり、その一環として財務経理業務のDXに着手した同社は、2021年、出張・経費管理に特化したクラウドサービス「SAP Concur」を導入。併せて、正しい操作のナビゲーションやガイダンス、オートメーションを可能にするデジタルアダプションプラットフォーム「WalkMe」をあらかじめSAP Concurに実装した形で導入した。
WalkMeを実装することで目指したのは、ユーザーがテクノロジーに合わせるのではなく、テクノロジーがユーザーに寄り添うことで実現する、マニュアルレス、問い合わせレスの世界である。つまり、「誰もが使いこなせる」世界の実現によって、ユーザーの業務上のストレスを大きく軽減するとともに生産性を高め、本来業務に集中できる時間を増やす狙いがあった。
同社は、お問い合わせ対応に多くの時間を割いている実態があったとして、矢島氏はこう振り返る。
「月間およそ200時間、件数にして約200件もの問い合わせに対応しており、まだまだ改善の余地を残している状態でした。問い合わせ内容の大半が、マニュアルに記載されているものなので、調べればわかる話ですが、マニュアルが300ページぐらいあり、これだけの情報量の中から必要な情報を探すのが大変であることは、想像に難くありません。そこへ、インボイス制度が始まり、電子帳簿保存法の改正があり、ルールがますます複雑化していき、ユーザーにこれらの理解を求め過ぎるのは酷なのではないかと思い始めていました。」