【イベントレポート】現場の課題をどう解決したか?熱気あふれる「WalkMe関西ユーザー会」開催記

WalkMe Team
By WalkMe Team
Updated 3月 4, 2026

【イベントレポート】現場の課題をどう解決したか?熱気あふれる「WalkMe関西ユーザー会」開催記

2025年11月19日、関西エリアのWalkMeユーザー企業が一堂に会する「WalkMe関西ユーザー会」が開催されました。
当日は、関西、中部の計7社から、日々WalkMeの運用や社内展開を推進されている皆様にご参加いただきました。
本記事では、各社から共有された実践的なWalkMe活用事例や、当日のセッション、白熱したワークショップの模様を詳しくレポートします。

ユーザーが主役となる、活発なコミュニケーションの場

今回のユーザー会の主目的は、参加者同士の活発なコミュニケーションと知見の共有です。
関西ならではの温かい雰囲気でスタート
オープニングでは運営側から「主役はWalkMeではなく皆様です」というメッセージが伝えられました。関西ならではのフランクで温かい雰囲気のなか、笑いも交えつつイベントがスタートしました。
参加者が抱えるリアルな課題感
自己紹介のセッションでは、参加者の皆様から現在抱えている課題や関心事が率直に語られました。SAP ConcurやSAP Ariba、Salesforceといった大規模システムの運用において、「他社がどのようにWalkMeのガイダンスを作成しているのか」「属人化を防ぐ運用体制やKPIの取り方をどうしているか」といった実践的なテーマに高い関心が寄せられていることが分かりました。

各社の具体的なWalkMe活用事例とノウハウ共有

登壇セッションでは、各社が現場のリアルな課題にどう立ち向かい、WalkMeの機能を駆使して「迷わないシステム」を作り上げているのか、非常に具体的で実践的な事例が紹介されました。

オムロン株式会社様:入力漏れを先回りして防ぐ自動化の工夫

オムロン様からは、SAP ConcurおよびSAP AribaにおけるWalkMeの活用事例をお話しいただきました。
Concurでの課題:日当入力漏れを自動判定で防止
Concurの運用においては、事前申請から経費精算への連携漏れや、日当の入力忘れが多発し、経理部門への問い合わせが絶えないという課題がありました。
これを解決するため、ボタンを押すだけで自動で画面遷移し申請情報を引き継ぐガイダンスを実装。さらに、出張の区分を選択した後に日当が必要かどうかをWalkMeで自動判定し、入力画面まで誘導する仕組みを構築されたとのことです。
Aribaでの工夫:制限環境下での自己解決促進
また、Aribaの運用では、拡張機能が制限されている環境下での工夫が共有されました。 分かりにくい標準のエラーメッセージの上に、WalkMeを使って独自の分かりやすいメッセージを重ねて表示。加えて、画面上に配置したランチャーから社内のチャットボットへスムーズに誘導することで、ユーザーの自己解決を促し、問い合わせの削減に成功しています。

株式会社クラレ様:「あえてウォークスルーを使わない」ピンポイントのUI改善

クラレ様からは、ConcurやSalesforceの運用における「引き算」のアプローチと、インボイス制度への対応事例が紹介されました。
あえて「引き算」する画面設計
同社では、複数のアプリケーション連携によりプロセス全体のボトルネックが増加しているという課題感から、将来的なグローバル展開を見据えたオペレーションの確立を目指されています。
WalkMeの活用においては、ステップ・バイ・ステップのスマートウォークスルーはユーザーが途中で離脱してしまうことが多いという実態に着目。そのため、あえてウォークスルーを多用せず、画面上にランチャーやスマートツールチップを配置し、ピンポイントで入力の迷いをなくす作りにこだわっています。
インボイス制度対応と承認者への配慮
さらに、インボイス制度開始に伴う経理の確認作業(差し戻し)の負荷軽減にもWalkMeを活用されています。特定の経費タイプを選択した際に「その領収書はインボイスの要件を満たしていますか?」というシャウトアウトを表示して注意喚起を行っています。
また、承認者向けの画面でも、インボイスの税区分など見落としがちな箇所をオレンジ色の枠で囲って目立たせる工夫を施し、申請者と承認者双方の業務負荷を軽減しているお話は、多くの参加者の参考になっていました。

武田薬品工業株式会社様:「見せない」ことで迷わせない、究極のUIコントロール

武田薬品工業様からは、新たに導入された勤怠管理システム(LYSITHEA)における、属性情報を用いた高度なUI制御の事例が共有されました。
「マニュアルを見ない」前提の導線設計
「マニュアルをたくさん作っても誰も見てくれない」という課題に対し、トップ画面にランチャーを置き、目的別のメニューを用意することで自己解決を促しています。
休暇申請時の理由選択の必須化や、深夜勤務時の備考欄への入力など、システム標準では分かりにくい部分を的確にポップアップでナビゲートしています。
他システム連携による究極の「隠す」制御
特に注目を集めたのが、他システムの人事データを利用した制御です。人事システムであるWorkdayから、社員の属性情報(管理職かどうか、フレックスタイム制かなど)を日次でCSV連携し、WalkMe側に読み込ませています。
この情報をもとに、一般社員には承認者向けのメニューを「見えなくする(隠す)」処理や、働き方の異なる社員には不要なアラートを出さないといった制御を行っています。「情報を足す」だけでなく「不要なものを引く」ことでユーザーの混乱を未然に防ぐというアプローチは、非常に学びの深いポイントでした。

運用体制やKPIの考え方を深掘りするディスカッションと懇親会

セッション終了後は、「WalkMeの運用体制とKPIの考え方」をテーマにしたグループディスカッションが行われました。 共通の悩み「属人化」への処方箋
ディスカッションでは、「専任の担当者がおらずメンテナンスに手が回らない」「担当者の異動により過去の設定がブラックボックス化してしまう」といった、多くの企業が抱える共通の悩みが浮き彫りになりました。
これに対し、先行して取り組んでいる企業から、全社横断の推進チーム(CoE)の立ち上げによる体制づくりや、作成ルール・命名規則をしっかりとドキュメント化して属人化を防ぐ工夫などが共有されました。
経営層に響くKPIの設定とは
WalkMeの導入効果を経営層にどう報告するかという観点では、単なるクリック数での報告からの脱却が話題になりました。「サポートデスクへの問い合わせ削減時間」や「差し戻し件数の減少率」など、具体的なコスト削減効果に換算してアピールする事例が紹介され、活発な意見交換が行われました。
熱量あふれるネットワーキング
その後の懇親会では、セッションで聞ききれなかった技術的な質問や、実際の画面を見せ合いながらの設定談義が行われました。
「他社さんの事例を聞いて、うちの会社だけじゃなかったんだと勇気をもらえました」「明日から早速、不要なメニューを隠す設定を試してみます」といった前向きな声が飛び交い、終了時間ギリギリまで参加者同士の熱量あふれる交流が続きました。

おわりに

リアルな現場の課題と、それを乗り越えるための知恵が惜しみなく共有された「WalkMe関西ユーザー会」。各社の事例からは、単にツールを導入するだけでなく、いかにユーザーの目線に立ち、業務プロセス全体をデザインしていくかという強い熱意が感じられました。
WalkMeをより価値あるものに進化させていくのは、コミュニティに集う皆様の力に他なりません。今後もこのような知見共有とネットワーキングの場を通じて、ユーザー企業の皆様とともに歩んでいきたいと考えております。

今回ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。そして、今回参加を見送られた皆様も、ぜひ次回のユーザー会でお会いできることを楽しみにしております。
WalkMe Team
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