パートナーシップをエンジンにWalkMeの成長を加速
2025年12月15日、WalkMeは日本で初めてとなる「WalkMe Partner Summit 2025」を開催。パートナー35社、およそ150名が参加し、提案活動における各社の考え方や先進的な取り組みの紹介などを通じて、WalkMeをめぐるさまざまな動きを共有。途中にパートナー有志による大喜利企画やネットワーキングなどの時間を挟みつつ、DAPという共通の話題を通じて2025年の活動を振り返る時間は、2026年へのモチベーションを高める機会にもなり、会場は終始熱気にあふれていました。
DAP3.0時代に新たな役割を担うWalkMeに期待
オープニングに登壇したアライアンス本部 本部長 櫻井澄子は、アプリケーション内のベーシックなガイダンスからスタートしたWalkMeの歩みに言及。新しい機能を次々に投入しながら進化を続け、DAP市場を牽引してきたWalkMeの昨今の進化について、「2024年には、業務の流れの中でユーザーの文脈に沿ったユーザーアシスタンスの提供を開始。そして現在は、我々がDAP3.0と称するように、新しいフェーズへと突入しつつあります」と説明。
ガートナー社のDAPマーケットガイドによると、これからのDAPは、ERPやCRM、HCMといった複数のアプリケーションを横断する複雑な業務プロセスの上で、複数のエージェント型のAIを使いこなすためのオーケストレーションの役割を担っていくとして、「これはまさにWalkMeが目指す方向性です」と櫻井。「こうした役割を果たすことで、AI時代の企業のDXを支援していく考えです。そのためにもますますパートナーとの協業を深め、共にマーケットを拡大していきたいと思います」と述べました。
ここでWalkMeのCFOであるスコット・リトルからも、ビデオレターが紹介されました。WalkMeの成長戦略において、パートナーシップはきわめて重要なエンジンであると強調するスコット・リトルは、画面を通じて次のようなメッセージを届けました。
「グローバル規模で成功を拡大させていく上で、パートナービジネスこそが最も重要であり、かつ最大の成果を生み出すモデルであると確信しています。中でも日本のパートナーシップは際立った存在感を放っています。日本には、高い能力と革新性、そして影響力を持ったパートナー様による独自の強力なエコシステムが構築されています。わたしたちは、日本こそがWalkMeにとって世界で最も戦略的かつ重要な市場の一つであると認識しています。
本日のサミットでは、お互いの交流を深めていただくと同時に、私たちが共に築いていく未来に対して、これまで以上に大きな期待と可能性を感じてお帰りいただければ幸いです。今日という日を経て、皆様がさらにWalkMeのファンになってくださることを願ってやみません」
失敗も強みに!提案は共感から入るのが最短ルートか?!
こうして幕を開けた「WalkMe Partner Summit 2025」は、パートナー3社をスピーカーに迎えてのパネルディスカッションからスタート。WalkMeの櫻井がモデレーターを務め、日立製作所の栗林氏、富士通の林田氏、アビームコンサルティングの高橋氏の3名から、WalkMeの提案活動を通じて感じていることについてお話を伺いました。
株式会社日立製作所
インダストリアルAIビジネスユニット
エンタープライズソリューション事業部
ERPグローバルサービス部 部長
栗林 伸行氏
富士通株式会社
Global Solution Business Group
Clout & Business Application事業本部
SAP事業部 シニアマネージャー
林田 祐介氏
アビームコンサルティング株式会社
エンタープライズトランスフォーメーションビジネスユニット
シニアマネージャー
高橋 美砂子氏
Q:まずは、パートナーになられた経緯についてご紹介いただけますでしょうか。
日立製作所 栗林:かつて担当していたSAP Aribaのプロジェクトにおいて、ロールアウトを含めマルチカンパニー展開になるため、トレーニングコストが一気に膨らむことを懸念されたお客様がWalkMeを見つけてこられました。お客様の嗅覚に感心しますよね。いざ使ってみて、これは非常に優秀なプロダクトだということで、WalkMeを活用してプロジェクトを成功させた後、我々もビジネスを拡大するための1つのコンテンツとして使っていきたいと思いパートナーになった次第です。
富士通 林田:当社は「One Fujitsu」という全社変革プロジェクトを推進しておりまして、システムを一新していくとなると課題が多かろうということで、まずはユーザーとしてWalkMeの採用を決定しました。その流れで、我々のビジネスにおいてもDAPの必要性を感じたことからパートナー契約を結ぶに至りました。
アビームコンサルティング 高橋:私は前任者から引き継いだので経緯をあまり存じ上げないのですが、当社は2020年1月にパートナー契約を結んでいたようです。SAP SuccessFactorsに実装したいというご依頼をいただいたことがきっかけだったと聞いています。
Q:WalkMeのパートナーとして、御社ならではの強みや、差別化ポイントを教えていただけますか?
アビームコンサルティング 高橋:基本的には、WalkMeは課題解決をするためのさまざまなソリューションがある中での一つ、という位置づけです。特長としては、テンプレートを揃えており、SAP S/4HANAにも実装した環境があるため、早期の導入が可能です。また、グローバル展開においては、シンガポールでもWalkMeを導入できる体制を整えており、現地で対応してほしいというご要望にもお応えできます。
富士通 林田:一番の強みは、提案する自分たちがユーザーであることです。一番WalkMeがあって良かったと思っているのが我々であり、お客様に共感を持ってお話できる点がポイントです。また、SAPビジネスの中で取り組んでいるため、SAP S/4HANAへの展開におけるアセットの用意があることや、SAP Signavioと連携したコンサルティングのご提案ができることなども特長としています。
日立製作所 栗林:グローバルかつマルチカンパニーに展開するような案件を担当することが多いので、グローバルの体制やトレーニングのあり方に対する工夫点を押さえていること、稼働後までを見据えて価値を生み出すことを意識していること、さらには開発の生産性を考慮しながらプロジェクトライフサイクル全体に対してWalkMeを駆使していくというのが我々のビジネスモデルです。
Q:これまでさまざまなお客様にWalkMeをご紹介されてきたと思いますが、これまで最もお客様に刺さった提案とは、どんなものでしたでしょうか?
富士通 林田:我々は自分たちがユーザーでもあるので、たくさん失敗してきた中で、やってはいけないこともよくわかっています。そうした失敗から学んだノウハウをお伝えできるのが強みですという話をすると、もれなくお客様との距離が縮まります。
日立製作所 栗林:当社でも、グローバル人材の離職率が高くてなかなかトレーニングが浸透しないという話を耳にするのですが、同様の課題に対し、WalkMeは稼働後もずっと使い続けることができるという説明をすると響くことが多いですね。
アビームコンサルティング 高橋:他社事例をお話しすると、「やっぱりね」「うちもなんだよ」と共感されることが多いので、他社がどんなところに課題を持っていらっしゃったのか、どこに問題があったのかといった話を共有しながら進めるのがポイントでしょうか。また、WalkMeをガイダンスツールと認識されている場合は、自動化の機能について紹介したりデモをお見せしたりすると、関心度がより一層高まるように思います。
Q:最後のご質問です。WalkMeは生成AIを企業ユーザーのみなさまが業務のなかで使いこなせるようご支援していく考えです。そうしたAI×WalkMeへの期待を含め、これからのWalkMeに対して、それぞれコメントをいただけますでしょうか。
アビームコンサルティング 高橋:生成AIには非常に期待しています。可能性が大きく拡がる一方で、さまざまな課題も出てくるでしょうが、AIを使った効率化が少しでも早くお客様の手元に届けられるようになることを望んでいます。
日立製作所 栗林:当社も、生成AIの活用にはチャレンジしていかなければいけないと考えています。AIエージェントを組み合わせて複数システムに反映していくような仕組みは、他の製品にはなかなか出来ないことですので、きちんと使いこなしてお客様に提案できるように準備していきたいですね。
富士通 林田:ユーザーからしたら、システムが変わっていっても使いやすさは維持したい。システム側からすると、できるだけ手間なくシステムを変えたい。AIのパワーを使って、ユーザーにとってもパートナーにとっても変化に容易に追従できるような世界を実現することに力を尽くしていきたいと思います。
WalkMeの優位性が見えたお客様支援事例
続いて、株式会社SHIFTの吉川氏が登壇。パートナーによる支援事例として、関西電力送配電株式会社 経理部様へのWalkMe導入プロジェクトが紹介されました。関西電力送配電様では、経理システムを大刷新した直後に、ユーザーから「使いづらい」「マニュアルがない」「利便性が悪くなっている」といった声が上がり、経理部ならびにユーザーの双方で対応工数が増えてしまう問題が発生。そこで、業務アセスメントを起点とした業務改善支援の提案を行い、受注した案件です。
「当初、DAP導入は想定していなかったのですが、業務プロセスを把握した上で、VoC分析やヒアリング分析を中心に現状把握を行った結果、複数ある課題の多くがDAPの導入により解決できる可能性を発見したのです」と語る吉川氏は、WalkMeが選ばれた3つの理由について解説していきました。
選ばれた理由1:業務の効率化
はじめに、どこに重点を置いてDAPを使いこなしていくべきなのかを考えました。具体的には、DXの本来価値としての効率化・品質向上を目指すべきなのか、目の前の学習支援を目的とすべきなのかを考えたとき、新システムが導入から半年経っていること、長期的に利用するシステムであって一定期間で慣れてくる可能性があることなどを踏まえ、「当初はアダプションを優先したいという話でしたが、効率化・品質向上を中心軸にすることを強く勧めました。要はRPAのように自動化ツールとしてガンガン使っていくことを提案したのです」と吉川氏。
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方針が明確になったことによって、複雑な業務フローの自動化や動的なデータ活用が可能で、分岐やコンテンツの接続が多様であることなど、自動化機能において強みのあるWalkMeが競合製品より優位であることが明らかになりました。
自動化実装例①
シャウトアウトとウォークスルーを自由につなげられるWalkMeの強みを活かして、分岐のある複雑な業務に対応しつつ、ベテランユーザーの作業スピードを邪魔しないつくりにすることを強く意識。
自動化実装例②
一つでも明細を登録していたら戻るボタンを押せないように制御するなど、対象システムやシャウトアウト操作で取得したWalkMeデータを活用して分岐や出し分けを実施。
選ばれた理由2:セキュリティとガバナンス
部門や担当ごとに細かく業務が分かれており、コンテンツの出し分けを細かく行う必要がありました。また、関西電力グループ内で共通システムを利用しており、情報管理の観点から他のグループ企業にコンテンツが見える可能性を確実に予防する必要がありました。
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アクセス制御ができないだけでなく、フォルダー階層も3階層までと制約がある競合製品に対し、WalkMeではフォルダーを自由に設定でき、アクセス権限のコントロールが可能で、「部門属性や事業属性、業務ごとにアクセス制御や出し分けが可能であることが、最終的に採用の決め手になりました」(吉川氏)
選ばれた理由3:サポート体制
WalkMeでは、平日9時~18時の日本語対応に加えて、日本時間外は英語対応となるものの24時間365日のサポートを提供しています。さらにパートナー各社およびWalkMe社による入念なハイパーケアも受けられます。こうした充実のサポート体制は大きな安心材料となりました。
サポートの満足度に関する実際のお客様からのお声を動画で紹介
最後に吉田氏は、「WalkMe社とパートナーのみなさまへのメッセージを込めて言葉遊びをさせてください」と前置きした上で、「人間は2足歩行を始めてから手を使うようになり、脳が発達して、他の動物より圧倒的に進化しました。歩くことで視点が変わり、視点が変わることで世界が変わっていく。WalkMeは、人類の進化の礎となったこの歩くこと=Walkのデジタル版を担っているのかもしれません」と語り、「WalkMeは『ビジネスの進化を支えてくれるパートナー』です」と締めくくりました。
あり得ないシャウトアウトで大盛り上がり
ここで、立食形式の懇親会を挟んだあと、お酒を片手に和やかに歓談しながらの余興タイムとなりました。パートナーのみなさまに、ゆるく、かつモチベーション高く参加いただける余興をとWalkMe社員が企画したのは、「こんなシャウトアウトは嫌だ!」と題した大喜利スタイルの作品発表です。パートナー各社から有志のビルダー7名が挑戦。会場全員での「こんなシャウトアウトは嫌だ!」の発声と共に、あらかじめ制作した作品(シャウトアウト機能を使った画面)を披露していきました。
いずれも本格的に作りこまれたシャウトアウトばかり。コンテンツ生産者の顔が見えるシャウトアウト、高速スクロールを繰り返し文字が認識できないシャウトアウト、ユーザーをムダに盛り上げてくれるシャウトアウト、延々「次へ」ボタンが表示され閉じることもできないシャウトアウト、Q&Aでもてあそばれた上に業務に取りかかれず、最後はブルースクリーンで終わるという恐怖のシャウトアウトなど、WalkMeならではのクスッと笑える作品が次々に登場し、会場は大いに盛り上がりました。
WalkMe のビジネス拡大に尽力したパートナーを表彰
「WalkMe Partner Summit 2025」の締めくくりには、WalkMeの導入に貢献したビジネスパートナーを表彰。初めてとなるパートナーアワード2025を受賞したのは次の方々です。
- Evangelist Award
WalkMeの多くの価値を、SAP社のイベント、DAP Summitなど、さまざまなイベントで積極的に発信し、市場認知度の向上に多大なるご尽力をいただきました。
- Collaboration Award
お客様の業務プロセスに対する深い理解と洞察、さらにはWalkMeの持つ真の価値を伝える素晴らしい提案活動を通じて、案件獲得にご尽力いただきました。
- Best Customer Story Award
お客様のSAP Concur導入においてWalkMeを実装し、大幅な差し戻し率の減少を実現するとともに、継続的な改善提案によってユーザーによる活用を後押しされています。
株式会社NTTデータ・ウィズ様
サポート業務の負荷軽減を目的としたWalkMe導入プロジェクトにおいて、お客様の課題をWalkMeで解決し、パートナーとしての付加価値や導入効果を非常にわかりやすく紹介した動画を作成いただきました。
- Most Valuable Partner Award
WalkMeデリバリープロジェクトを50以上担当。WalkMe社のメンバーやお客様からの信頼も厚く、DAP Summitにおいては2年連続でプラチナスポンサーとしてご協力いただき、WalkMeのビジネス拡大に大きく貢献されました。
DXの未来をDAPと共に創る
表彰式のあとは、2025年11月よりWalkMe Japanの代表取締役に就任した野田亮がクロージングのあいさつに登壇。AIの話題に触れ、「可能性が広すぎるあまり、まだまだ焦点が定まっていないし、生成AIの勝者も決まっていません。DXは人次第です。どんなに省力化や自動化が進んでも、人が理解してこそのAIです。この“人が関わる領域“こそ、WalkMeが力を発揮するところだと感じています」と述べました。
2025年度の国内DAP市場は100億円。2029年度には500億円規模に迫ると予測されています。「DXの未来は、DAPと共に歩んでいくことになると確信しています」と野田。会場のビジネスパートナーにとっても、WalkMeにとっても、2026年が最高に躍進する年になることを祈念して、記念すべき初開催の「WalkMe Partner Summit 2025」は幕を閉じました。
