「4月にリフォーム事業のサイトリニューアルを行ったときに、バックエンドのリフォーム事業システムも刷新しました。リフォーム事業の課題は、店舗ごとの見積件数・成約率のばらつきでした。業務が個人スキルに依存しているために店舗によってはばらつきが出ていました。」と矢口氏は指摘する。
対策として本部に「見積受注センター」を立ち上げ、それに伴い、業務システムをSalesforceの導入により刷新した。以前のリフォーム業務は、店舗でお客様から依頼を受け付けて、現地調査で見積りを作成し、提示して、契約。施工後に請求するという一連の業務プロセスをすべて店舗で行っていたという。
「これを見積受注センターで、現地調査の日程調整や見積作成、また発注業務やリフォーム工事の施工管理などを集約するように業務フローを変更しました。それに伴って店舗では接客に時間を使えるようになります」と業務プロセスの集約を矢口氏は語る。
しかし新しいプロセスには課題もあった。店舗と本部の間でプロセスが分業されるため、1つの案件が店舗と見積受注センターの間を行き来するため、プロセスが複雑になったのだ。この状況を解決するため、WalkMeの導入を決めた。
分業体制で案件管理を行うと、担当者間での手戻りが発生するため、入力漏れやミスによるタイムロスの影響が大きくなります。また、Salesforce 特有の事象として、オブジェクトをまたいだ入力があると、途中でユーザーが今どの作業を行う画面を見ているのかがわからなくなるという課題もありました」と導入の契機を矢口氏は語る。